上野原市議会は令和5年3月定例会において、さまざまな市政一般に関する質問を行った。
最初に「新型コロナウイルス感染症」が取り上げられ、川田好博議員は、市立病院の対応について問うた。子育て保健課長の石井則夫氏は、院内感染防止のための施策を説明し、発熱外来や異常時の対応について詳述した。さらに、個人の予防的行動が重要であると強調し、医療機関での診察体制について議員からの活発な意見交換があった。一方、川田議員は、市立病院が果たす役割の重要性を指摘し、さらなる支援が必要であると提言した。
次に、物価高騰の問題が議題に上がった。特に市役所経費の電気料金や燃料の値上がりが深刻であり、佐藤政策秘書課長は、国の支援策についても言及した。これに対し、議員は低所得者への独自の支援が必要であると提唱し、様々な施策を強調した。
「生活福祉資金特例貸付」については、福祉保健部長の白鳥恵美子氏が、貸付の対象拡大や免除・猶予制度について説明した。また、人口減少に関する議論も活発で、県内での人口の減少や移住者への支援が求められた。
さらに、デマンドタクシーの運用についても討論が行われた。市内交通の利便性向上のための課題や運営方針が議員から提起され、関係者の協力が今後も必要であるとされた。市内の道路整備については、建設産業部長の佐藤通朗氏が、インフラ整備の重要性や課題について強調した。
最後に新たに設置予定の文化財常設展示施設の整備に関する話題が議論され、その必要性と整備計画が述べられた。地域住民が歴史的文化財に触れられる環境を整えることが契機となり、上野原市が発展することが期待されている。市議会は、各議員がそれぞれの立場からの活発な意見交換を行い、今後の施策に対する関心が高まった。