令和4年3月17日、上野原市において第1回定例会が開かれ、市政一般についての質問や追加議案の上程などが行われた。
特に市政一般に関する質問では、長田喜巳夫議員がテレワークや地方移住に関する問題を提起した。彼は新型コロナウイルスの影響で働き方が変わり、地方移住が増加している現状を指摘した。
長田議員は、在宅勤務やサテライトオフィスの設置について話し、市が移住者を受け入れるための環境を整える重要性を訴えた。その中で、オンライン移住相談の導入も言及し、県外移住者の増加を促進することが求められると強調した。これに対し、守屋政策秘書課長は、テレワークの普及とそれに伴う環境整備の補助制度について説明し、市が新しい働き方にどう対応するかについて答えた。
また、議案審議では、四方津駅周辺の昇降施設工事や、上野原市教育委員会の人事案件に関する議案が上程された。市長は教育振興の重要性を述べ、新たな教育長と教育委員の任命について説明。上野原駅周辺整備計画と歴史的背景についても触れ、市民にとっての未来の投資であると強調した。
さらに、文化財施設の整備に向けて、八木一雄議員が具体的な進捗状況について質問した。彼は、文化財の保存と公開の必要性を訴え、市民が利用しやすい常設展示の実現を求めた。課長は令和6年度を目標に進めると答え、具体的な年次計画についても検討する意向を示した。
会議の終盤では、上野原市の水道事業についても議論が行われ、山口好昭議員が簡易水道の整備や移行について質問を重ねた。市は、人口減少が進む中で、適正な水道管理を行うための施策を今後、明確にする必要があるとの意見が出された。市長は水道の重要性について触れ、施設整備と保守管理の必要性を強調した。
このように、市政に関する多様な議題が議論された定例会は、地域の今後の方針を探る重要な場となった。