令和2年12月4日、上野原市議会において定例会が開催され、様々な議題に関する質問が行われた。この中で、特に「障害者も住みやすいまちづくりについて」の議論が注目を集めた。
公明党の遠藤美智子議員が質問を行い、障害者福祉の充実に向けた現状と課題について言及した。遠藤議員は、障害者施策が十分でないと指摘し、特に情報提供と相談支援の体制を整える必要性を訴えた。「障害者の福祉においては、情報提供が非常に重要である」と遠藤議員が述べ、相談支援センターの役割についても言及した。これに対し、福祉保健部長の上條昭仁氏は、相談実績やセンターの役割を強調した。
また、別の議題ではコロナ禍の影響で障害者施設や医療機関の感染症対策についても言及された。遠藤議員は「障害者やそのご家族が新型コロナウイルスに感染した場合の対応策を強化する必要がある」と述べ、市はこれに関する迅速な対策を講ずる必要があると訴えた。市長の江口英雄氏は、「社会全体で支え合う体制が求められる」と述べ、地域全体で支援を行う姿勢を示した。
さらに、「マイタイムラインの作成、普及について」の議論も行われ、川田好博議員からは災害時の避難行動計画の重要性が強調された。山梨県の防災担当者は、マイタイムライン作成の重要性を理解し、今後の取組を検討していると述べた。
最終的に、江口市長は「すべての市民が安心して生活できる社会を目指す」と強い意志を表明し、議会はそれぞれの問題に対し真摯に向き合うべく進んでいく姿勢を示した。引き続き、上野原市が多様性に富んだ地域社会を実現するために、議会が一丸となって取り組む意義が強調された。これにより、より良い住みやすい社会の実現に向けた議論がなされた。