令和5年6月14日、上野原市議会第2回定例会が開かれた。市政一般に関する質問では、主に少子化問題や高齢化、農業振興などが取り上げられ、市民生活や地域振興への影響が強調された。
特に、白鳥純雄議員が言及したのは、少子化や人口減少の問題である。彼は、「各行事を始める中で、行事開催が難しくなってきている」とし、今後のまちづくりに向けた具体的な取り組みを要請した。市側の回答としては、過疎地域持続的発展計画や創生総合戦略が今後の施策として具体的に進められていることが述べられた。また、佐藤政策秘書課長は、「移住者住宅取得補助事業や空き家バンクの活用促進」といった施策を紹介し、人口減少対策への取り組みを強調した。
次に、消防団用の設備に関する議案が上程された。村上市長は、消防団用小型動力ポンプ付軽積載車3台和消防ポンプ自動車1台の購入契約が提案され、いずれも入札により決定されたことを報告した。上野原市では、消防団の充実を図るため、この購入が不可欠であると強調された。
さらに、上野原市の環境施策に関する議論も展開された。山口薫議員は、「ゼロカーボンシティに向けた具体的な目標設定」を求め、計画の進行を強化する必要性を訴えている。井田生活環境課長は、現状の取り組みや課題を挙げつつ、今後の方針を確認した。市は、電気使用量やごみ排出量の調査を進め、具体的な数値目標を掲げていく方針を示した。
また、地震防災計画も見直しが求められ、K危機管理室長は、避難訓練や市民活動の必要性に言及した。91名構成の鳥獣害対策実施隊の活動や獣害対策の重要性も強調され、地域社会と協力しながら取り組む姿勢が示された。特に、鹿やイノシシ、猿の増加に対しては、箱わなの増設や捕獲方法の見直しが提案された。
結局、上野原市の課題は多岐にわたるが、市の取り組みには前向きな姿勢が伺われる。今後も、多様な視点からの施策実施と、住民の協力を得た地域の活性化が重要であり、市としての努力が期待される。