令和5年6月、上野原市議会第2回定例会が開催された。
議会は、会期を5月31日から6月16日までの17日間と定め、議案の上程と審議を行う予定であることが発表された。「本定例会が始まるにあたり、議員各位に感謝申し上げる」と述べたのは市長の村上信行氏である。市長は、議案第57号から第89号まで一括上程し、特に上野原市税条例や国民健康保険税条例などの改正について詳しく説明した。
市長は、新型コロナウイルス感染症が5類に位置づけられたことに伴う施策についても言及した。この変化により市民はより以前の日常に戻れることが期待されている。一方、ロシアのウクライナ侵攻による物価上昇についても言及し、補正予算には消費喚起策が含まれることを強調した。また、地域の通信環境を整備するため、上野原市内のNTTフレッツ光提供エリアを拡大する計画も報告された。この整備は令和9年度まで継続される見込みである。
さらに、市は上野原市ビジョンに基づき「まだ、知らないだけ。」をブランドメッセージにすることが決定された。「市内には多くの未開発の資源があり、今後さらに魅力を内外に発信していく」と村上市長は述べた。この取り組みは地域の振興に寄与することが期待されている。また、地域特産品を育成するための支援策も開始され、既に多数の相談を受けているとのことである。
請願としては、保育士配置基準と賃金引き上げに関する意見書の採択と、最低賃金法改正と中小企業支援の拡充が提出された。これについては、それぞれ文教厚生常任委員会および総務産業常任委員会に付託されることが決定された。
また、議会は発議第1号として「議会活性化特別委員会」の設置も行われた。詳細を発議した議員の杉本公文氏は、「市議会のさらなる改革が必要である」と提案理由を述べた。議会は全議員を委員に選任し、委員長に八木一雄氏を、副委員長に清水一明氏を選出した。
最後に、委員間での公平な選定を通じてうまく進められることが期待される。さらに、全議員が選任されたことで、市民の声を反映した議会運営が行われることが期待されている。