上野原市議会は、令和2年3月13日に第1回定例会を開催した。会議では、市政に関する一般質問や追加議案の審議が行われ、特に人口減少問題や公共施設の利用の重要性が強調された。
長田喜巳議員は、人口減少とそれに伴う市の未来について言及した。日本全体での人口減少が続く中、上野原市も例外ではなく、2040年には約12%の人口減少が予測されていると指摘した。また、上野原市の合計特殊出生率が0.93にまで下がっている現状に対し、若者の転出抑制策が求められるとした。守屋晴彦政策秘書課長は、合計特殊出生率向上のための具体的な取組を進める必要があると強調した。
次に、議案に関する審議も行われた。補正予算案や災害復旧工事の請負契約締結について協議され、円滑な進行が図られた。特に、公共施設の利用状況が議題となり、市民への周知不足が問題視された。課長は、公共施設の相互利用において他市との協力の重要性を述べ、特に大月市との連携強化が期待されることを表明した。
続いて、郷土愛醸成のための施策についても討議された。教育長は、地域の文化や歴史の教育を通じて市民の愛着を深める重要性について述べ、今後の取り組みを強調した。
市民が地域に愛着を持ち、文化を大切にすることは、持続可能な市の発展に寄与するため、今後の施策がますます求められるだろう。市は市民の意見や希望を集約し、地域活動やイベントを通じて、さらなる地域貢献を進めていく必要があると提案された。