令和4年3月2日、上野原市議会第1回定例会が開会した。開会に際し、議長に東山洋昭君が選出されたことが報告された。これにより、市政に関する質疑及び重要議案の審議が行われた。議会運営委員会委員長の長田喜巳夫君が会期の日程案を提出。今回の会期は3月2日から3月23日までの22日間とすることが決定した。
富士・東部広域環境事務組合の議会議員選挙についても言及された。市長提案による各種議案が上程され、重要項目が審議された。中でも、上野原市職員の勤務時間、休暇等に関連する条例改正案や、上野原市長、副市長及び教育長の給与の特例に関する条例の制定について多くの関心が集まった。また、令和4年度の市一般会計予算が108億1,977万円であることも提示され、歳入は自主財源が前年比6.0%増と予測されている。加えて、新型コロナウイルス感染拡大に伴う市民福祉向上策が議論された。
特に、注目されたのは上野原駅及び四方津駅から撤去された時計の再設置を求める決議案であった。この議案は、市民の利便性確保を目的として提出され、賛成多数により可決した。議長からの報告を受け、参加議員全員がその必要性を理解したことが窺える。
一方で、市長の村上信行君は、ロシアによるウクライナ侵攻についても非難する旨を議場で述べた。これに関して市議会は、国際社会の平和と安全を損なう行為を容認しない姿勢を示す決議を採択した。市長の忙しい日程の中で、これらの発言は地域内外の注目を集めたことだろう。
最後に、請願上程が行われ、シルバー人材センター事業への影響について、財政措置を求める請願が紹介された。上野原市の将来を見据え、今後の議会運営に期待が寄せられている。