令和3年9月の上野原市議会にて、重要課題の解決に向けた議論が行われた。
特に情報通信の地域格差の解消に関する議論が熱を帯びた。市議の山口薫氏は、前回からの継続的な質問を通じて、市内全域でNTT光が利用できるようにする必要性を訴えた。町内やコモアしおつ地区での通信インフラの向上が、人口減少克服や行政サービスの向上に寄与すると強調した。総務部長の小澤勇人氏は、NTTと協議を重ねている現状を報告し、加えて市民からの陳情書も含めた情報提供が行われたことを確認した。さらなる速やかな対応の必要性が求められた。
また、行政放送の全市民への視聴可能化についても話題が上がった。議員たちは、現在の状況ではUBC加入者のみが視聴できる状態が続いており、これを改める必要があるとの見解を示した。市長の村上信行氏は、引き続き、情報通信基盤事業を見直すことで対応策を模索する意向を示した。
防災計画についても重要な議題となった。山口薫氏により、避難行動要支援者に対する支援の充実が求められた。街の防災力を高めるためには地域住民の協力が不可欠であり、効果的な防災リーダーの育成が求められていると述べた。危機管理室の富田昌昭氏は、地域住民や消防団との連携を強化する重要性を強調し、意識の向上を図る施策の実施を約束した。
最後に、桂川橋の架け替えについても議論が行われ、市民からの要望が上がっている。市の道路整備の現状と今後の計画について市長が述べ、安全性確保の対策が求められる。
全体を通して、上野原市の議会は、情報通信や防災、インフラ整備に関する重要な施策について深い理解を示し、コミュニティ全体の未来に向けた施策の必要性を訴えた。