令和3年12月、上野原市議会の定例会が開催された。議題には市政一般に関する質問や防災計画の進捗、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、産前・産後ケア事業の充実などが含まれ、市民生活に直結する重要なテーマが議論される。
まず、川田好博議員が取り上げたのは、上野原市の人口減少対策としての住みやすいまちづくりについてである。議員は「子育て環境を整えるための住みやすさが求められている」と述べ、周囲の生活施設や通学路の安全性、保育施設の整備が重要であると強調した。
次に、遠藤美智子議員は、上野原市のデジタルトランスフォーメーションに関する質問を行った。市内でのデジタル技術の活用が求められる中、地方創生や市民サービスの向上を目指す必要性が取り上げられた。市長は「デジタル社会の実現に向け、職員の能力向上に努める」との意向を示し、デジタル技術を活用した行政サービスの向上を約束した。
また、内田倫弘議員は、今後の公共交通の確保やデマンドタクシーの利用促進についても言及し、「高齢者が安心して暮らせる地域作りが不可欠」と訴えた。現在、上野原市にはデマンドタクシーが導入されており、利用促進が期待されている。
最後に、住宅用火災警報器の設置に関する報告がなされ、設置率が低下していることが指摘された。市では、今後、消防団による戸別訪問を通じて設置促進を図る方針である。主に高齢者や家族の生活環境を考慮し、安心安全な地域づくりが求められる。