上野原市の第3回定例会において、さまざまな市政に関する質問が交わされ、特に消防力の維持と強化に関する重要性が強調された。
清水一明議員は、消防職員の確保と体制について質問し、職員数の維持と能力向上の必要性を訴えた。岡本功消防総務課長によると、上野原市の消防職員定数は57名に増加し、新規採用活動も行われている。議員は、特に市外からの採用者の離職理由を調査し、対策を講じることが重要であると指摘した。特に消防団の高齢化や人手不足が問題視され、積極的な人材確保と地域連携が求められている。
また、マイナンバーカードやデジタル化の推進についても言及があり、安藤市民部長は、市民への周知・普及が重要であると答えた。一方、関係機関と連携し、地域全体で課題に取り組む必要性が示された。特に高齢者や障害者の支援が重要であり、地域の支え合いが求められている。
ナラ枯れやヒルの問題に対しても、早急な対応が不可欠との認識もあった。ナラ枯れは森林資源の保護と経済に影響が出ることから、早期の伐採などの対策が必要とされ、特に危険木の管理が議題に上がった。ヒルの被害についても、注意喚起の周知を進めることが求められているが、被害が既に目立っており、今後の対策が急務であることが示されている。
最後に、川田好博議員は高齢化社会への問題提起を行い、自助・共助の体制を整えることが市の責務であると強調。特に、孤立や孤独の問題に対して具体的な行動が求められており、行政と地域住民の連携による対策の強化が求められている。
市長は、地域の災害対策やコミュニティの活性化に向けた施策を進める意向を示し、子育て支援や教育施策についても積極的に検討する姿勢を見せた。市民の安心・安全な生活を守るための体制づくりが重視されている。