令和3年3月、都留市議会の定例会は重要な議事が数多く扱われた。
まず、議題に上がったのは、藤江喜美子前議長の辞職である。藤江氏は3期目当選後、女性議員として2人目の都留市議会議長となった。しかし、「精神的苦痛から体調を崩し、最終的に議長職を辞任することとした」と述べ、議会での不信任案が影を落としたことを指摘した。
続いて、新たな議長選挙が行われ、藤本明久議員が選出された。藤本議長は、コロナ禍の影響を考慮し、全員協議会の重要性を強調し、議会活動をしっかりと進める意志を示した。
次に、副議長に関する議題が上がり、奥秋保議員が当選した。副議長の選出も重要な課題となり、市政運営を支える体制が整ったことは議員たちにとって安心材料である。今後は、議会活動の安定性が求められる。
さらに、予算の承認が議題とされ、令和2年度一般会計補正予算(第10号)についても審議された。総務部長の小宮敏明氏は、新型コロナウイルスワクチン接種に関連する経費が約1億8,890万円追加されることを説明。これに対し議員全員が異議を唱えることなく承認された。
次に、令和3年度各会計の予算案も上程され、詳細が説明された。この予算案には、地域振興や環境保全、教育関連費など、多岐にわたる施策が盛り込まれており、特に環境保全策に関する意欲が示されていることが印象的であった。議長は、「経済・環境・社会共生の視点から、市民のための政策を推進したい」と述べた。
今年の会期は、3月23日までと決まり、議会の日程もその後続き、重要な議題が多数控えている。各議員には、市民に寄り添った議会運営を進められることが期待されている。その上で、今後の議会運営における課題として、「コロナ禍における対応策」や「女性の地位向上」などが挙げられ、議会の活性化が求められる。