令和元年甲州市議会の9月定例会が、9月27日に開催された。
議案第82号として提案された令和元年度一般会計補正予算(第4号)について、市長の田辺篤氏が説明を行う。今回の補正は、歳入歳出にそれぞれ71万7,000円を追加するもので、主に民生費や農林水産業費に充てると述べた。
また、厚生経済常任委員会の報告においては、委員長の高畑一幸氏が、数件の条例改正に加え、一般会計補正予算(第3号)についても可決すべきとの結論に達したと説明した。この中には甲州市の水道事業や保育施設に関する基準の改正案も含まれており、地域の福祉向上を目指すものとされている。
総務文教常任委員会の委員長、丸山国一氏も同様に、数件の条例案について報告。中でも教育に関する基準の改正は、教職員の定数改善を含め、今後の教育施策に影響を与えるものと注目されている。また、請願第2号が採択されたことも報告された。
公営企業会計等決算審査特別委員会では、平成30年度の各特別会計の決算についての報告が行われた。特に、診療所事業特別会計の決算に関しては、委員長の丸山国一氏が不認定の意見を述べた。これには一般会計からの繰入金が増加し続けていることが背景にあり、地域医療の持続可能性に懸念が示された。
それに対し、議員からは、診療所の経営改善の努力が評価され、地域医療の充実を図る必要性が強調された。議会の積極的な議論の中で、行政と医師団との連携が必要であることが確認された。
さらに、発議案第3号として教職員定数改善に関する意見書も去る議会において議決され、教職員の働き方改善が具体的に進むことが期待されている。
最後に、全議案が議決され、会期内に多くの重要な問題が審議されることとなった。議会は冒頭のプログラムに従い、閉会に至る。議長の廣瀬宗勝氏は、全議員及び市当局に感謝の意を表しつつ、今後の課題に向けた協力を呼びかけた。