令和3年3月、甲州市議会の定例会が行われた。市長の所信表明において、鈴木幹夫氏は、1年間の市政運営を振り返り、新型コロナウイルスへの対策に力を入れてきた旨を述べた。特に、ワクチン接種の迅速な展開が重要であり、医療従事者を対象とした接種が開始されることも報告された。国の供給状況に左右される部分もあるが、高齢者への接種を4月中旬に進める準備が整っているという。
また、市長は予算編成の厳しさにも言及した。新型コロナウイルス影響による歳入の減少が見込まれており、限られた財源を有効に使う方針を示した。令和3年度の一般会計予算は171億3,000万円で、前年度当初予算から7.2%の増加となっている。特に、民生費や子育て支援、教育振興に関してしっかりと予算を充実させる方針である。
さらに、市内小・中学校においては、新型コロナウイルス感染拡大対策が引き続き重要課題とされ、教育環境の維持が求められている。市内の学校が感染者を出すことなく、教育活動を安全に続けられるよう、持続的な対策が進められている。
今回の議会では、常任委員会委員の所属変更や、議長及び副議長の辞職、選挙も行われ、丸山国一議員が新たな議長へ選任された。他の議員も新体制における協力を誓い、市民の期待に応えていく考えが示された。
議会運営と市政において引き続き、全議員が市民目線に立ち、持続可能な市政を担う決意を新たにする内容が取り上げられた。議会としても、今後の施策を通じて市民の生活を支えるための議論を深めることを表明している。