令和3年6月29日、甲州市議会は定例会を開催し、複数の重要議案を審議した。
この日の議事では、厚生経済常任委員会から、国民健康保険税及び介護保険条例の改正について報告がなされた。委員長の青柳好文氏によれば、これらの議案は6月22日に開催された委員会で原案通り可決されたという。
議案第39号から第43号までの改正内容は、国民健康保険税や家庭的保育事業に関するものである。また、総務文教常任委員会からは、手数料条例の改正や新型コロナウイルス関連の特例条例についても報告が行われた。委員長の廣瀬宗勝氏は、市内の学校の対策や公共施設の進捗状況についても検討が必要であるとの見解を示した。
予算審査特別委員会からは、令和3年度一般会計補正予算についての報告もあった。議案第46号及び第50号が可決されたことが確認され、特別会計補正予算に関する報告も行われた。市の財政状況が影響を受ける中、議会は早期に適切な対応が求まれているとの意見が寄せられた。
さらに、日程の中で提起された発議案第1号は、東京オリンピック・パラリンピックに関するものであったが、採決の結果、否決された。議長の丸山国一氏は、「市民の健康を最優先に考えるべき」との意見を示し、慎重な議論が行われた。最終的には継続審査に関する諸物件が許可され、議会は円滑に進行し、閉会を迎えた。今回の定例会では、コロナウイルス対策も重要なテーマとなり、市民生活への影響を考慮した決定が重視される傾向が見受けられた。
今後も、議会は市民の声を反映しつつ、適切な政策形成に努める必要があると強調される中、議論が進められた。