令和2年7月20日、甲州市において臨時市議会が開催された。
今回は新型コロナウイルス感染症対策に関する重要な議案が取り扱われた。
議案第62号では、子育て世帯に対して放課後児童クラブの利用料や保育料、学校給食費の無償化を9月末まで延長する措置が提案された。市長の鈴木幹夫氏は、この特例措置が市民生活において重要な支援になると強調した。
続いて、議案第63号と議案第64号が処理され、これらは今年度の一般会計およびぶどうの丘事業会計の補正予算に係る。議案第63号の主な内容には、感染症対策費、商工費、衛生費が含まれ、総額3億8,998万1,000円が追加される見込みだ。特に、ひとり親世帯への給付金や、防災対策事業の予算が新たに計上された。
市長は、コロナ下における経済回復及び地域支援の必要性を訴え、「この補正予算が市民の生活を守るために重要である」と述べた。また、観光商工課長の志村裕喜氏は、全市民へ配布される商品券事業を発表し、経済の活性化を図る考えを示した。この商品券は1人当たり5,000円で、10月から利用可能とのこと。
議案第65号では、萩原山財産区管理委員の補充選任が行われ、欠員が出たことに伴い、次期委員に矢崎博男氏が選ばれることが決まった。市長はこの委員選任の意義について、「市政の健全な運営のために必要な措置」であると語った。
本日の臨時会では議案がすべて承認され、会議は17人の議員による可決で円満に終了した。市議会は引き続き、市民生活の向上を目指し、適切な行政サービスの提供に努める姿勢を見せた。