令和3年3月8日、甲州市議会で定例会が開催され、農業振興、ジェンダー平等、国民健康保険、生活保護についての一般質問が行われた。
農業振興では、川口信子議員が市の農業ビジョンについて言及し、担い手不足や高齢化問題を指摘した。また、新規就農者への支援施策について、具体的な数値目標を示しながら取り組みの進捗状況について質問した。農林振興課長の日原美希彦氏は、農業ビジョンに基づき新規就農者の育成に努力しているとした。
ジェンダー平等に関して川口議員は、国際女性デーに触れ、日本の女性議員の割合が低い点を批判した。市民生活課長の金井明則氏は、男女共同参画社会に向けた取り組みの重要性を強調し、今後もさらなる啓蒙活動を行う考えを示した。
国民健康保険の問題では、国保税の引き下げについて質問があった。戸籍住民課長の中山明人氏は、国保税の引き下げは難しい方針を述べ、今後の施策を見守る必要があるとの立場を示した。また、生活保護の申請を恥と感じる市民への支援策についても提案がなされた。福祉課長の武澤勝彦氏は、生活困窮者への支援の強化を誓った。
教育に関する質問では、飯島孝也議員が中学校再編の課題について尋ねられ、教育総務課長の雨宮邦彦氏は今後の進め方に触れ、地域との合意形成が必要であると語った。
また、ごみ処理の問題においては、今後の収集方法の転換が議論された。環境政策課長の西嶋信一氏は、新たな収集方法として拠点回収を実施し、詳細な管理体制を築く意向を示した。
最後に、環境センターの解体問題が取り上げられ、周囲の住民への説明会の必要性が強調されるなど、さまざまな問題が議論された。市の持続可能な農業振興や環境政策に向け、一層の努力が求められていると言える。