令和3年9月30日、甲州市議会の定例会が開催された。
議案第69号の一般会計補正予算が提案され、歳入歳出それぞれ3,707万円の追加が求められた。鈴木幹夫市長は、歳出として観光一般事業費に3,450万円を含む総務費向けの257万円を追加する意向を示した。この補正予算が市の振興に寄与することを期待するとのことだ。
続いては議案第70号、介護保険事業の特別会計補正予算に関する説明が行われた。こちらも市長から説明があり、歳入歳出共に531万8,000円を追加予定とされている。
また、総務文教常任委員会が審査した複数の条例改正案も報告された。委員長の廣瀬宗勝氏は、学校設置条例や学校体育施設開放条例等に関する改正案が原案どおり可決されたと伝えた。これには地域住民の教育環境改善への期待も寄せられている。
一方で、請願も複数上程され、小学校35人学級の実施やインボイス制度に関する適切な措置が求められた。議会はこれらの請願を採択する決定をした。この決定は今後の政策に大きな影響を与えるとみられる。
決算審査特別委員会からは令和2年度の一般会計の決算報告がなされ、慎重に審査された結果、全ての決算が認定された。特に、財政の透明性向上に向けた施策が評価される。
本定例会の際、丸山国一議長は議会の任期が残り少ない中での活動を振り返り、地域の発展を願いながら閉会を迎えることを告げた。市民の理解と協力を得ながら今後も議会の務めを全うする意義を強調した。