令和元年12月10日の甲州市議会定例会では、今後の市政運営に係る重要な議案が審議された。特に、議案第101号においては、令和元年度甲州市一般会計の補正予算が提案されたことが注目を集めている。市長の田辺篤氏は、補正予算の中で「指定管理業務に係る指定管理料」として甲州市立勝沼病院の管理費用の補正をお願いしている。また、第102号及び103号については、甲州市立勝沼病院と交流保養センターの指定管理者の選定が進められ、興味深い結果が続く見込みである。
特に、市内における災害対策の進捗が注目されている。廣瀬一郎市議は、台風19号の影響やその後の復旧状況を詳細に振り返り、改善策を問う姿が印象的だった。市の担当者である建設課長の内田正文氏は、台風による被害が多岐にわたったことを強調し、復旧作業が進んでいることを報告した。特に、市道や農道の復旧に向けた取り組みが紹介され、地域住民の安全を考慮した生活環境の回復が進められていることが明らかになった。
また、一般質問の中で、健康増進課長の藤政司氏は、地域住民の健康に対する取り組みや、病気予防に向けた施策を説明。歴史的にも問題視されている風疹ワクチン接種率の向上といった課題も指摘された。更に、教育環境においても、教育長の保坂一仁氏が活躍し、子どもたちに対する教育施策についての詳細な説明を行なった。
その一環として、プログラミング教育の導入や地域と連携した学びの場の重要性が訴えられ、それに基づいた今後の教育施策が議論された。特に、コミュニティスクール導入により、地域住民との協働が重視され、地域の教育資源の有効活用が期待されている。
市長は、塩山高校の存続に向けた取り組みも強調し、地域住民や教育コミュニティとの連携による高校教育の充実を図る意向を示した。やはり、地域資源の活用や地元企業との連携を促進することで、地域の魅力向上にも寄与することが評価されている。
最後に、山梨県観光振興の動きにも言及され、特に、令和2年の東京オリンピック・パラリンピックを見越しての地域振興策が強調された。相互の協力を通じて、甲州市の観光資源を最大限に生かし、地域 활性화に寄与する姿勢が示されている。