令和5年5月9日、甲州市議会臨時会が開かれ、印鑑条例や日川渓谷緑の村設置に関する議案が審議された。
この会議では、印鑑条例の一部改正について鈴木幹夫市長が説明を行った。新たな法律の改正により、市が提供する電子署名や印鑑登録証明書の交付方法に変更が生じるため、その内容に関して詳細に述べられた。市長は、「マイナンバーカードを利用した電子署名機能が活用可能になる」と説明し、市民への利便性向上を目指す方針を示した。
さらに、議案第43号では、日川渓谷緑の村における釣り場の使用料基準についても見直しが提案された。鈴木市長は、「峡東漁業協同組合の遊漁料を参考にする」とし、改めて料金の設定を行う意義を強調した。
次に、令和5年度甲州市一般会計補正予算(第2号)が議題に挙げられた。鈴木市長は、補正予算に対して「歳入歳出それぞれ1億7,771万6,000円を追加する」と述べ、具体的な費目についても詳しく説明した。特に、民生費に関しては高騰する物価に対する支援金事業が組み込まれており、地域住民の経済的支援が重要視されている。市長は、「市民にとって必要なサポートを継続する」と強い意志を示した。
本日の会議では、各議案に対して質疑応答が行われたが、特に異議は出なかった。すべての議案は、各常任委員会に審査が付託され、可決される見通しとなっている。議長の岡部紀久雄氏は、各常任委員会の報告に基づき、「この臨時会で付議された案件は全て無事に終了した」と述べた。
甲州市議会は、行政の透明性を確保し、市民の生活向上に向けた施策を進めることで、地域の更なる発展を目指している。今後の市議会の動きに注目が集まる。