令和3年9月定例会において、甲州市議会は多くの重要な議題を審議した。
市長の鈴木幹夫氏は、議案や予算案に関する詳述を行い、特に教育と財政が論点となった。今回、特に注目を集めたのは、地域の学校教育に関する条例の改正に関する議案である。議案第54号というこの条例案は、勝沼中学校と大和中学校が統合するにあたり、学校設置に関連する改正を含んでいる。これに関して、鈴木市長は、新たな教育体系を検討していく必要性を強調した。
また、議案第61号から議案第67号までの補正予算についても言及され、特に新型コロナウイルス関連の補正が審議された。一般会計補正予算は14億79万4,000円が増額され、さらなるワクチン接種や生活支援策拡充に向けた財源確保に取り組む姿勢が表明された。これに対し、廣瀬宗勝氏(18番議員)は、接種率の向上に向けた市の具体策を質問し、内田眞由美健康増進課長は、接種対象者へのワクチンの普及状況を説明した。
そのほか、報告第6号と第7号では市の健全化判断比率及び資金不足比率についても確認された。特に実質公債費比率が16.4%となり、財政の安定が維持されていることが報告され、議会は引き続き状況を注視する姿勢を示した。