富士河口湖町議会の令和4年第1回定例会が3月10日に開催された。
本日は一般質問が行われ、6つの重要議題が取り上げられた。議員からは、防災対策に女性が効果的に関与することの必要性や、帯状疱疹予防ワクチンの重要性、地域のごみ処理問題などが議論された。
初めに、11番議員の佐藤安子氏が防災・減災における女性の視点について質問した。彼女は「女性の視点からの防災対策が求められ、内閣府が示したガイドラインに基づいた具体的な取り組みを進めるべきだ。」と強調した。これに対し、地域防災課長の土屋昇氏は「地域防災会議には女性委員が約3割おり、女性の意見を反映させるよう努力している。」と答えた。また年々増加する女性防災士の育成も進めていることを報告した。
次に佐藤氏が帯状疱疹の予防について質問。彼女は「今や日本人の多くがこのウイルスを抱えており、ワクチン接種の重要性を多くの人に理解してもらう必要がある。」と訴えた。健康増進課長の渡辺勝保氏は「現在のところ、積極的な広報活動は行っていないが、今後の方向性を検討していく必要がある。」と答弁した。
また、佐藤氏はごみステーションの設置と管理の状況も指摘。彼女は「高齢者や新しく転居してきた住民に不便を感じさせないシステムを構築する必要がある。」と提案した。環境課長の堀内淳氏は「現在約510か所のごみステーションがあり、自治会により管理されている。」と答えた。この問題に関して地域の構造が変化していることを指摘し、その見直しの必要性も認識していることを表明した。
さらに、10番議員の山下利夫氏は保育士や放課後児童クラブ支援員の処遇改善について質問した。彼は「町では保育士の賃金を引き上げる必要がある。」と強調。総務課長の相澤一憲氏は国の方針に従い、会計年度任用職員の給与引き上げを実施すると発表した。
また、コロナ禍の町民や事業者への支援についても議論がなされ、観光課長の清水勝也氏が「くらし応援商品券事業や宿泊割引クーポンなどを計画しており、町全体の経済活性化に繋げたい。」と述べた。
最後に、土砂災害対策の強化について、山下議員は森林管理の重要性を訴え、地域の専門家と連携した取り組みを進める必要性を示した。農林課長の渡辺光夫氏は、県との連携と必要な協議を行う考えを述べた。
この議会では、地域住民の生活と安全を守るため、多くの意義深い問題が提起された。これらの課題に対し、執行部は具体的示唆を与えながら、積極的に取り組む姿勢を見せた。