福祉充実求める富士河口湖町議会決算審議、介護保険特別会計認定

富士河口湖町議会の定例会において、様々な特別会計の決算が審議された。特に、令和３年度の介護保険特別会計に関し、議論が活発に行われた。\n\n決算特別委員会の委員長、三浦康夫氏は、介護保険特別会計に関して「2023年度から始まった制度改革の初年度であり、制度持続に留意することが重要」と述べた。これに対し、山下利夫議員は、介護保険料の引き上げに異議を唱え、「これだけの余剰金がある中で、引き上げは不必要だった」と強調した。\n\n経済的な負担を抱える高齢者に対して、支援策の充実が求められている。山下氏は、特養の事業者負担金の増加を指摘し、「高齢者に優しい施策が必要だ」と訴えた。反対意見には、井出正広議員が賛同し、介護制度の維持可能性を論じた。このように、様々な意見が交わされる中、最終的に介護保険特別会計は賛成多数で認定された。\n\nその他にも、多くの特別会計の審議が行われ、特に一般会計においては、コロナ禍による影響が色濃く反映された。変動する税収に対策を求める意見とともに、経費削減や財政の健全化が議論の焦点となった。\n\nまた、この日の議会では、議長の辞職が取り上げられ、後任として外川満氏が選出された。新たに議長に就任した外川氏は「公平無私の姿勢で町政を進めて行く」と決意を示した。議会の運営に変化が生まれる中、町民の生活向上に貢献する施策が期待される。