令和5年第3回富士河口湖町議会定例会が9月5日に開会し、様々な議題が提案された。特に注目を集めたのは、令和4年度の決算認定及び財政健全化判断比率の報告であり、議會での質疑も活発に行われた。町長の渡辺喜久男氏は、「全体的な歳入が増加した」と説明し、特に固定資産税の増額が目を引いた。コロナ禍の影響からの回復を物語る内容であり、住民税や法人税が前年並みであることも強調された。
さらに、教育関連業務の管理状態を評価する報告も行われた。教育長の松浦一幸氏は、「昨年度A評価を獲得した事業が多く、全体の質も向上した」と報告し、今後の課題についても述べた。ただし、COVID-19の影響で一部事業が停滞していることも認識されており、議会ではその改善策も求められた。
また、町制20周年記念イベントについても言及があり、特別企画として綾小路きみまろ氏のライブ公演が予定されており、町民の参加を呼びかけた。これにより、町の知名度向上や観光誘致に寄与することが期待されている。
最後に、今回の定例会に提案された補正予算案の中で、特に高騰する飼料費への対策も取り上げられた。農林課長の堀内淳氏は「酪農と肉牛業界のサポートとして全国屈指の予算を計上した」と述べ、地域農業の振興に貢献する姿勢を示した。総じて、今回の議会は富士河口湖町の今後の発展に向けた重要な一歩となったと言えるだろう。