令和４年度富士河口湖町議会定例会が開催され、各種議案が審議された。
特に注目されるのは、予算案の可決である。議場では、予算特別委員会委員長の倉沢鶴義氏が、複数の特別会計予算の審査報告を行い、全会一致での可決を強調した。
今期の予算案には、医療、介護、教育の各分野を支えるための予算が計上されており、富士河口湖町の財政が過酷な状況にあった中での編成が行われた。特に、国民健康保険と後期高齢者医療制度の予算が問題視される中で、予算特別委員会での厳しい審査が行われた。
今回の審議では、山下利夫議員が特に国民健康保険特別会計予算への反対討論を行い、国保税引き上げの影響について警鐘を鳴らした。山下議員は、具体的な世帯の例を挙げ、保険税引上げが多くの世帯に重くのしかかることを指摘した。
これに対して、井出正広議員が賛成討論を行い、国民健康保険制度は国民皆保険を支える基盤であると述べ、財政運営の安定が求められることを訴えた。激しい討論が終わった後、該当予算は賛成多数で可決された。
同日、富士河口湖町長の渡辺喜久男氏は新たに副町長と教育長の任命に関する議案を提出し、全会一致で同意が得られた。今後の町の発展に向けた新たな人事が期待されている。これら全体を通じ、会議は円満に終了し、町民の生活を支えるための重要な政策が前進したことが確認された。
最終的に、富士河口湖町議会は、各委員会からの閉会中の継続審査の申し出を認め、次の定例会に向けた準備も進めることとなった。