令和2年第3回富士河口湖町議会定例会は、2020年9月23日に開催された。今回の会議では、令和元年度の特別会計歳入歳出決算に関する議案が多数上程された。
会議は、町長の渡辺喜久男氏、副町長の坂本龍次氏、教育長の渡辺政孝氏を含む多くの執行部関係者が出席する中、円滑に進行した。
議長の梶原義美氏は、最初に「議案等の委員会付託及び付託省略について」を議題にし、付託省略案が承認された。続いて、令和元年度に関する各特別会計の決算案が一括して議題となり、決算特別委員会の委員長である堀内昭登氏から報告が行われた。堀内氏は、24件の特別会計に関して、原案通り認定すべき旨の報告をし、その後議会での質疑や討論を経て全員一致で認定が決定した。
特に、令和元年度の水道事業会計については、議員の間で水道料金の引き上げに関する激しい討論が交わされた。山下利夫氏は「現金預金額が前年を上回っているにもかかわらず、水道料金の引き上げを行った理由が不明」と反対意見を述べた。一方で、賛成派の小佐野快氏は「水道事業は町民のための重要なライフラインであり、今後多額の経費が必要だ」と強調した。
また、新型コロナウイルスの影響による地方財政の急激な悪化を問題視した意見書が提出され、賛成・反対の声が上がった。意見書では、国に対し地方税や地方交付税の安定的な確保を求めている。
最後に、議長の辞職および新たな議長選挙が行われ、名指しで指名された中野貴民氏が新議長に選出された。これにより、会議は円滑に進行し、重要な議題について市民の声を代弁する場となったことが強調された。