令和3年9月2日に富士河口湖町議会の定例会が開催された。
特に注目されたのは、新型コロナワクチン接種の進捗に関する質疑である。佐藤安子議員は、接種状況を確認し、全体的な接種率が95%を超えていることを評価した。これに対し、健康増進課長の渡辺勝保氏は、「行政として、高齢者接種の完了後、次世代への予約接種を進めている」と述べた。ワクチン接種は現在、全世代に向けて進められ、計画的に接種が行われている。
次に、佐藤議員は「SDGsの庁内の取り組み」についても言及した。町の政策企画課長、渡辺昭一氏は、これまでの活動に加え、職員全体の研修を行う計画を示し、今後も住民への周知を工夫していく意向を示した。さらに、町を挙げての取り組みとして、地域の活動とも連携するなど、広く周知を図ることが重要だと指摘した。
また、企業版ふるさと納税を通じた学生支援についても議題となった。佐藤議員は、他自治体の良好事例を引用し、「当町も負担軽減策を採用すべき」と主張。政策企画課長、渡辺昭一氏は、「収入減少を受け、支援策を検討していく」と応じ、今後の支援方針について説明した。
さらに、佐藤議員は市民サービス向上のために、行政と住民のコミュニケーション手段として「LINE」を活用することを提案した。土屋昇地域防災課長は、「公式アカウントを通じて情報提供を行い、現在も利用拡大に取り組んでいる」と述べ、デジタルサービスの強化が重要であるとの見解を明らかにした。
これらの質疑を通じて、議員と執行部間の活発な意見交換が行われ、町民への施策の浸透や課題解決に向けた具体的なアプローチが提案された。今後も議論を深め続け、町民をより良いサービスへとつなげていくことが期待される。