令和3年第1回富士河口湖町議会定例会の最終日の会議が、午後1時30分から行われた。
本日の議題には、令和3年度の各種特別会計予算が含まれており、多くの議案が一括して審議された。特に重要な議題となったのは、介護保険特別会計予算であった。
予算特別委員会の委員長である佐藤安子氏による報告では、全体で19件の予算が審査され、原案通り可決すべきとの結論に至ったことが伝えられた。具体的には、介護保険料の引上げが含まれ、これに対して反対意見も見られた。
山下利夫議員は、介護保険料の引上げに反対し、その理由として「保険料収入の増加分が適切に利用されないかもしれない」と指摘し、特に経済的に困難な状況の家庭に対して配慮を求めた。これに対し、渡辺美雄議員は、制度の維持継続のためにはやむを得ないと強調した。
次に、令和3年度一般会計予算についての審査が行われ、こちらも原案通りに可決された。予算案は116億2,600万円で編成され、コロナ禍に対応した施策が中心となっていた。
同様に、財政調整基金の取り崩しや地方創生臨時交付金の活用も重要なポイントとして議論された。町税減収により、より多くの支出が求められている現状において、必要な施策の充実を求める意見が相次ぐ中、町側は健全な財政運営に努力する姿勢が示された。
さらに、議会に提出された「子どもの歯科矯正に保険適用の拡充を求める請願」が原案通り採択されることが決定された。これは、子どもの健やかな成長を支援するための重要な事項として、多くの支持を集めた。
議長の中野貴民氏のもと進められ、議会運営は円滑に行われた。閉会の際には「長期にわたり大変ご苦労さまでした」との挨拶がされ、令和3年第1回富士河口湖町議会定例会が終了した。今後の町政運営には、今回の会議での議論を踏まえた施策展開が求められる。