令和2年第1回富士河口湖町議会定例会が行われ、新年度予算案や特別会計予算についての審議が行われた。
初めに、議案第19号から議案第50号までの32件の特別会計予算が一括して審議に付され、予算特別委員会の委員長である小佐野快氏が報告を行った。各予算案については慎重審議が行われ、全会一致で可決されることとなった。
特に、議案第51号である令和2年度富士河口湖町一般会計予算については、127億2,000万円が計上されることが確認された。収入の見込みについて報告されたところ、町税が1.6%増の44億6,603万円とされたものの、地方交付税や臨時財政対策債は減少する見込みであることが指摘された。
また、町経済に影響を与える新型コロナウイルスの影響が拡大する中、山下利夫議員が一般会計予算に関する反対表明を行った。彼は、昨年の消費税増税や新型コロナウイルスの影響により、町民の生活が厳しさを増していると主張し、より抜本的な対策が必要であることを訴えた。
一方、外川満議員は、同予算に賛成する立場から討論を行った。彼は、新年度予算が住民サービスの停滞や低下を招かないよう配慮されたものであるとし、安心して生活できる社会環境の創出に寄与するものであると強調した。特に、観光立町の推進や教育・福祉の充実に向けた施策が多岐にわたることについて述べた。
その後、議案第52号や第53号に関する補正予算も可決され、追加の日程として大嵐財産区管理委員選任の同意についてはいずれも問題なく進んだ。続いて、閉会中の審査継続についても異議なしとされ、議会は平穏な形で閉会を迎えることができた。今後の計画や施策に対して、地域の発展に向けた期待が寄せられる。