令和5年度第3回富士河口湖町議会定例会が開かれ、多くの決算が一括して承認された。特に、国民健康保険特別会計の歳入歳出決算が注目を集めた。
議会では、決算特別委員会委員長の梶原義美氏が、令和4年度の歳入歳出決算に関する報告を行った。これには、全特別会計17件と国民健康保険の決算が含まれていた。委員長は、全体として安定した運営がなされたと強調した。
ただし、中には反対意見もあった。山下利夫議員は、国民健康保険税の引上げが家庭に重荷を与えたとの見解を示した。特に、子供を抱える世帯での保険料負担が重くなっていることを指摘した。これに対して、堀内昭登議員は、医療費の適正化や健康推進のための取組みが評価されたとし、決算に賛成する意見を述べた。
また、議長辞職の件も議題となり、外川満氏が議長を辞職する意向を表明。これに対する賛成多数で辞職が承認され、新たな議長として古屋幹吉氏が選出された。古屋新議長は、公正な議事運営を行う決意を述べ、議会は新たなスタートをきった。
今後の議会運営においては、厳しい財政状況の中、町民の生活を支える施策が求められる。特に、生活困窮者への支援策や、子育て支援に関する議論が深まっていくことが考えられている。議会は、住民の声を反映させながら、引き続き地域の課題解決に取り組む方針である。