令和5年6月13日に開催された海南市議会では、様々な議題が議論された。特に、防犯対策や公用車の効率化についての発言が多く見受けられた。この中で、池原 弘貴議員が提起した防犯灯や防犯カメラの設置状況に関する質問が注目を集めた。
防犯灯に関して、池原議員は現状の設置基数を尋ねた。同市では、令和4年7月時点での自治会等地区管理分の設置基数が7581基であり、そのうちLED灯が4609基、LED化率は約60.8%となっていることが報告された。さらに、市管理分では207基中91基がLED灯であり、約44%の化率を達成している。今後のLED化についても言及され、ある程度の進展が期待されていると述べられた。
次に、防犯カメラの設置状況についても池原議員が質問。同市では2020年度より防犯カメラ設置に対する補助制度を設けており、令和5年3月末時点で13この地区に15基の設置実績があるとのこと。市民との共同による防犯活動の充実が求められている。
公用車の効率的な活用については、中家 悦生市長が強調した。市が保有する公用車は270台で、効率的な運用を図るため、集中管理車両の使用を推進している。市民交流課長は、集中管理公用車の稼働率が高いことを示し、予約管理の効率化を進めていることを報告した。また、公用車の市民貸出しについても提案があったが、実施に向けた慎重な検討が必要とされている。
さらに、学校トイレの洋式化について、東方 貴子議員が言及。現状の洋式トイレ導入状況や、今後の計画について詳細な質問がなされた。教育委員会は、トイレの洋式化の進捗を説明し、今年度は体育館の長寿命化工事も予定していることを明らかにした。
また、新型コロナウイルスの接種業務委託に関する質問では、健康課長が業務の委託先や費用について丁寧に説明した。委託先の業務に関しても調査が行われており、過大請求はないとの報告がなされた。
地元農水産物のPRと販売促進に関して、指摘された。市は特産品の告知や販路拡大のための施策を進めているが、引き続き強化が必要であるとの声が上がった。
最後に、藤白神社の世界遺産追加登録についても話題に上った。地域の関係者との連携や取り組みを続け、登録の可能性を探っていく必要があると説かれた。
また、生成AIへの対応に関して、教育現場への影響や活用法についても意見が交わされた。子供たちには情報活用能力の育成が期待されているが、今後の取り組みが注目される。
このように、海南市議会では、地域に密着した課題に対し、議員が積極的に質問し、議論がなされる場となった。市政における様々な視点が示され、市民生活の向上に向けた議論が進むことが期待される。