令和2年2月27日に開かれた海南市議会の定例会で、市長の神出政巳氏が新型コロナウイルス感染症に関する対応を報告した。
市長は、1月24日に開催した連絡調整会議を経て、感染拡大防止策を策定したことを強調した。
その後、県内の感染者発生に伴い、迅速に対策本部を立ち上げたと述べた。具体的には、3月中旬までの市主催の行事を中止する決定をした。
市民の不安感を軽減するため、国や県、関係機関と連携し、今後も対応を続ける意向を示した。
また、少子高齢化により人口減少が進む中、市では第1期総合戦略を策定し、様々な政策に取り組んできた。完成を待たれる市民交流施設「海南nobinos」は4月に開設予定で、多くの市民に利用されることを期待している。
第2期戦略では「多様な人材の活躍を推進する」視点を取り入れ、活力あふれる持続可能な地域作りを目指すと述べた。
市長は30年以内に発生する可能性の高い南海トラフ地震など大規模災害に対しても十分な備えが必要であると強調した。
定例会では議案が多数提案されており、主要な議案として令和2年度一般会計予算案や特別会計予算が含まれている。
これらの予算には地域の安全、福祉、教育などの分野に対する重点的な配分が行われている。市長は住みやすいまちづくりプロジェクトとして、必要な施策を着実に推進すると語った。
議会改革に関する件では、議員政治倫理条例の素案について検討され、政治倫理基準などが改正される予定である。この改正は市民の信頼を回復するために重要とされ、議員に対する期待も高まっている。
今後の議会では、これら提案された議案に対して審議が行われ、引き続き市民の生活を守る取り組みが求められる。