令和2年2月の海南市定例会では、16の予算案件が審議された。
特に注目を集めたのは、令和2年度一般会計予算である。
6000万円以上の予算が提案されており、確実な市民サービスを提供する基盤確保が焦点となっている。
議案第12号の一般会計予算では、多数の質疑が行われた。
その中で、和歌真喜子議員は小野田28号線改良事業の進捗について尋ねた。
内芝建設課長によると、用地取得の遅れが原因のため、令和3年度にずれ込む可能性が高いという。
この点について、和歌議員は事業者の対応に懸念を示した。
また議案のひとつである、岡田排水ポンプ場整備工事は、4億3,120万円にて、株式会社丸山組へ農作業の予算が投じられる。
機械・電気設備の工事は2億3,067万円で新菱工業株式会社関西支店へ発注される。
この背景には昨今の自然災害対策へのニーズがある。
この工事について、黒原章至議員は落札率の低さを指摘し、労働実態への影響を懸念した。
一方、教育長任命の同意、固定資産評価審査委員会委員任命の同意など、教育に関する議案も続々と通過した。
教育長の西原氏、委員の中山氏など、経験をもとに意見を伺い、教育が市民生活に重要であることを再確認した。
熊野灘の災害に備え、市の新たなインフラ整備については議案が賛成多数で承認され、新しい防災・減災の視点から進められることに期待が寄せられている。