令和4年3月7日、海南市議会は定例会を開催し、2024年度の予算案が話し合われた。
本会議では、海南市一般会計予算をはじめ、国民健康保険特別会計予算や後期高齢者医療特別会計予算、介護保険特別会計予算など多岐にわたる議案が上程されている。
特に注目されるのは、一般会計予算の内容である。和歌真喜子議員は道の駅整備事業について言及し、「令和4年度の取り組みや進めているスケジュールについて説明を求める」と発言した。これに対し、井口産業振興課長は「道の駅整備事業は平成30年度から始まり、令和4年度には建築工事や外構工事を進める計画」と述べ、予算額は10億7,085万9,000円であることを明らかにした。
さらに、井口課長は新型コロナウイルス感染症による影響について触れ、「現在、大きな影響はないと考えており、4月中に説明会を開催予定」と述べた。
また、黒原章至議員からは、産業振興費の予算に関する質問があった。「紀州漆器を盛り上げるための人材確保について、令和4年度予算に関してはどうか」と問いかけると、井口課長は「新たな人材の確保や視点を取り入れる必要がある」との回答をした。
次に、地域おこし協力隊の効果についても質問があり、課長は「紀州漆器協同組合の意向や活動の様子を見て、令和5年度以降について検討する」と応じた。これに対し、黒原議員は引き続き協力隊の活用を期待すると述べた。
海南市の水道事業会計予算も重要な議題で、和歌真喜子議員は、導水管更新事業についての金額の減少や室山浄水場の整備事業の進捗状況を質問。
京谷工務課長は、「令和5年度に導水管更新事業を完成させる予定」としながら、室山浄水場の整備に向けた基本設計を令和4年度内に完了させることを説明した。
また、つつじヶ丘・小野田配水区域統合管路整備事業についても質疑が行われ、こちらは令和4年度から令和6年度までの3か年計画として進められるとのこと。