令和5年9月7日、海南市で議会の定例会が開かれ、多岐にわたる重要な議案が審議された。
市長の神出政巳氏は挨拶で、まずいじめ問題に関する調査委員会の活動について報告した。
8月に開催された第1回委員会では、教育長から委員長へ諮問書が提出され、審議が始まった。
次に、10月16日に予定しているENEOS株式会社和歌山製油所の機能停止について言及した。
雇用や税収面、また市内関連企業への影響を考慮し、複数の関係者と検討会を開催している。
この中で「未来環境供給基地」というコンセプトのもと、カーボンニュートラル社会へ寄与する計画が進められている。
また、市長は道の駅「サクアス」の開駅についても触れた。
5日間のレジ通過者が7,815人となり、地域経済に貢献していると述べた。これは30年の歴史を持つ道の駅の節目でもある。
続いて、地域公共交通に関する議題では、特別委員会の委員長である森下貴史氏が活動状況を報告した。
現状のコミュニティバス利用者のニーズへの対応が求められている。
特に回数券の発行や電子マネー導入に対する意見が出され、引き続き運行事業者との調整を行う必要があるとした。
また、水道事業の対策については委員長を務める川口政夫氏が報告。
下津浄水場や加茂浄水場の現地調査を行い、夜間対応の体制が整っていると述べた。
水道料金の改定に関する質疑では、平均16%の改定が見込まれていることが明らかにされた。
さらに、各種決算の認定に関する議案が提出され、今後の議会で詳細な説明が行われる予定である。
議案は合計22件に及び、今後の地区の発展や住民サービス向上に向けた重要な施策と位置づけられている。