令和元年9月定例会が開催され、さまざまな議題が話し合われた。特に注目されたのは、教育や子育てに関する提案とそれに対する市の見解である。
まず、教育関係では「児童の夏休みの生活について」が主要な議題として取り上げられた。東方貴子議員は、学校プールの開放時間が減少していること、それにより児童の泳ぎの機会が減少し、その影響を懸念した。教育課長の答弁によると、夏休み中の水泳指導が補修形式で行われているが、運営や監視については保護者の協力を得ているとのことであった。また、夏休みの食事についても学童保育での昼食の心配が指摘され、教育委員会では保護者の意見を聞きつつ対応を進める考えを示した。
さらに、性暴力被害者の支援についても議論が交わされた。サポートを提供する「わかやまmine」という施設の重要性が強調され、市民に対する情報提供や啓発活動が重要であるとの意見が相次いだ。これに対し、市は両者の連携を強化し、支援センターの存在についての周知を進める必要がある。
避難所運営の観点からは、熊本地震からの教訓を踏まえた発言があった。地域コミュニティーの重要性や、災害時のペットの取り扱いについての意見が出された。危機管理課長は、避難所運営にあたっては住民のニーズを考慮したルールが必要であると述べた。
次に、教員の働き方改革について、ミスを減らし、負担軽減につながるタイムカードの導入が提案されたが、答弁では、既にパソコン上で退勤管理が行われている旨が説明された。教員の時間外勤務の上限設定の基準や例外事項についても触れられ、その適切な実施が求められている。
投票率向上策については、記載台での啓発、模擬投票などの取り組みが行われており、今後は投票所を増やす工夫や、共通投票所の設置が期待されている。また、高齢者や障害者への配慮が必要であるとの声も挙がり、地域に応じた支援の仕組みを構築する考えが述べられた。