令和2年11月定例会が開催され、市民の生活に密接に関わる議題について議員たちが質問した。特に、業務外での不祥事により懲戒免職となった職員の問題が取り上げられ、市の信頼回復に向けた具体的な取り組みが求められた。
まず、懲戒免職処分を受けたのは、海南医療センターに勤務していた猪谷祐希氏である。氏は自宅で不正な行為を行ったとされ、その結果、逮捕され、後に起訴されるに至った。この事案について市は、議員への通知として文書を送付したが、詳細な説明はされておらず、議員からはもっと具体的な報告が必要との意見も出た。
懲戒処分に関しては、法令に基づく厳重な規定であることを市は説明し、改めて職員への倫理教育の重要性が強調された。今後は全職員を対象に綱紀粛正の意識を高めるための研修を実施し、市民の信頼回復を図る必要があるとの認識が示された。
さらに、市の担当者からは、セキュリティー対策の強化が重要視され、USBメモリー等の私物による情報漏洩を防止するための具体的な施策が必要であることも言及された。パソコンの使用に関しても、業務目的に限り適正な使用を求め、情報管理の徹底が図られる。
次に、海南市の高齢化問題に対しても言及された。海南市では高齢者の雇用促進に関する施策が求められ、高齢者が活躍できる環境づくりの重要性が語られた。特に、パークゴルフ場の新設が計画されており、地域住民が利用できる施設としての役割を果たすことが期待されている。
関係者からは、パークゴルフ場の運営や利用促進キャンペーンについての具体的な方針が求められ、人口減少を考慮した安定した運営方法についても討議された。今後は、新たな集客施策や利用者のニーズを把握し、地域に密着したイベント等での活用が推奨されるとともに、条例を見直し、利用料金の設定についても検討が求められた。
最終的に、職員の懲戒問題に関して市は、今後も透明性を持って信頼回復に努めることを確認した。議員たちは、職員一人ひとりの倫理的な意識や業務に対する真摯な姿勢が、市民の信頼に繋がるとの認識を持ち続け、さまざまな議題に対し意見を表明し続ける所存であることを表明した。