令和3年12月15日、海南市議会11月定例会が開催された。市議会では、様々な議案や請願が審議される中、特に海南市職員給与条例の改正や、IR計画に関する請願が注目を集めた。
中でも、議案第71号、海南市職員給与条例の一部を改正する条例については、職員の給与に大きな影響を与える内容が含まれていた。和歌真喜子市議は「減額幅があまりにも大き過ぎる」と強く反対の意見を述べた。他にも、消防職の号給加算の見直しにより、月額が約2万円近く減るとの懸念が示された。
一方で、議案第73号の海南市国民健康保険条例の改正については全会一致で可決された。議案は健全な財政運営を旨とし、出産育児一時金の増額に寄与する内容が求められていた。
また、請願第4号についても議論が沸騰した。「IR計画」について、賛成派と反対派の意見が分かれ、桑原輝美議員が「雇用の創出」に期待を寄せ、対する意見としては、依存症の増加や交通渋滞を懸念する声が上がった。議論の結果、この請願は不採択となったが、その影響や住民の意見については、今後も注視していく必要がある。
さらに、シルバー人材センターへの支援を求める意見書については、全会一致で賛同され、国の制度に対する矛盾点が指摘された。これは今後の高齢者雇用の安定にもつながる重要な施策である。議会では、都市の活性化や高齢者の雇用促進についても議論が進む。
今後も、議会は様々な問題についての意見を交換し、地域の未来に向けた施策を提案していく。市長の神出政巳氏も、議員の協力を求めつつ、慎重な審議を行っている姿勢を見せた。