令和5年6月8日、海南市議会は定例会を開会し、災害復旧をテーマに議論した。
神出政巳市長は、先週末の豪雨災害による被害状況について報告した。避難者は最大173人に達し、全壊1件、床上浸水約400件、床下浸水約850件の被害が報告された。
議員からは、「特に高齢者や独り暮らしの市民への支援が不足している」との声が上がった。岡義明議員は、災害救助法を適用した上で、被災者への迅速な支援を求めた。市長は、災害救助法による支援策の事務効率化を進め、特に傷ついた市民への手厚い支援が行えるよう努めると述べた。
続いて地域公共交通対策も議題に上がった。委員会委員長の森下貴史議員は、過去の実証運行のデータを精査し、持続可能な交通網の必要性が強調された。
水道事業対策について、川口政夫議員は料金改定の必要性と併せて財政検証が求められると訴えた。市は、物価高騰を影響を鑑みた料金の透明性確保が大切だと回答した。
さらに、災害関連の議案が提出され、うち1議案である一般会計補正予算案は被災者のサポートを迅速に行うため、議員全員が一致して可決した。今後、国や県との連携を強め、効果的な復旧作業を行う方針。