令和4年11月24日、東京都北区議会の定例会が開催された。
本会議では、様々な重要な議題が取り上げられたが、特にデジタル・トランスフォーメーション(DX)推進についての議論が注目を集めた。区議会議員の山中りえ子氏は、区のCIO補佐官が策定を進めている「北区版DX推進方針」に関して、特に人材育成についての質問を行った。山中議員は、政府の敢行した「自治体DX推進計画第二版」に言及し、人材育成の必要性を強調した。北区の政策経営部長である中嶋稔氏は、北区におけるデジタル人材の確保と育成について新年度に向けた施策の計画を述べた。
山中議員はまた、東洋大学との連携を提案し、情報連携学部との共同プログラムの可能性について触れた。区長の花川與惣太氏も、DX推進に向けた強い意気込みを表明し、全庁一丸となった推進を約束した。これに対し、山中議員は、具体的なデジタル化の施策が多くの住民にとって利便性を向上させることを期待していると述べた。
さらに、終活支援センターに関する議論も行われた。特に、北区が配布する「マイエンディングノート」の内容についての改善策が提案され、福祉部長の村野重成氏は、読者からの意見をもとに内容を評価し改善へと繋げる意向を示した。また、北区の高齢者支援に向けた取り組みを引き続き推進することを明言した。
避難所に関する議題では、災害時の避難所運営に関する訓練内容が議論された。議員たちは具体的な訓練の方法や地域住民との連携の重要性を強調し、区長は地方自治体が訓練に協力する意義を語った。特に、自治会と連携した役割分担の重要性が強調され、具体的な運営方法の改善が求められた。
これらの議論を踏まえ、今後の北区によるデジタル化、人材育成、高齢者支援、避難所運営においてさらなる進展が期待されている。