令和2年3月4日に開催された全員協議会では、重要な2つの議題が扱われた。
1つ目は、「第27号議案 滝野川会館もみじホール舞台照明機材等の購入契約」である。鈴木契約管財課長は、この契約の目的として舞台照明機材の購入を挙げ、契約金額は1,758万9,000円で、契約相手は株式会社システムエンジニアリングであると説明した。本案件は、昨年2月10日の入札を経て決定されたものであり、機材購入の内訳には58点の舞台照明など279点が含まれる。また、議員からは「業界において倍の価格差があるのは常識か」と疑問が提示され、鈴木課長は特殊性が影響しているとの見解を示した。
2つ目は、第28号議案「令和元年度東京都北区一般会計補正予算(第5号)」についての協議である。小林財政課長は、新型コロナウイルス感染拡大への対策として1億7,312万9,000円の追加計上を報告し、歳入歳出総額を1,575億1,221万6,000円とすることを述べた。この補正予算は、区民や事業者を支援するためのもので、具体的にはマスクや消毒剤の購入が含まれる。また、感染症対策としての公費負担についても言及された。吉田けいすけ議員は、マスクの使用目的を尋ね、前田保健所長は業務継続計画の一環としての必要性を説明した。
さらに、中小企業金融対策についても議論が交わされた。馬場産業振興課長は、緊急資金の融資要件が緩和されたことを伝え、地域の企業への支援を強調した。銀行からの融資が難しい企業についての支援策についても意見が交わされ、課長は経営相談窓口を通じてのサポートを考えていることを明言した。
この日、協議会の出席者は40人であった。議長は、議案の説明と質疑が終了したことを受け、各議案を所管委員会に付託することを決定し、閉会した。出席者一同は、今後もこれらの施策が円滑に進むことを期待している。