令和3年8月2日に開催された全員協議会では、重要な議題が取り上げられた。
新型コロナウイルス感染症が依然として社会に影響を及ぼす中、区側は感染症対策に全力を尽くすと強調した。区長の花川與惣太氏は、引き続き区民の不安解消に努めるとの意向を示した。特に注目を集めたのは、東京都北区個人情報保護条例の改正と、新たな学園建設に関する議案である。
今回の協議で最初に説明されたのは、第52号議案である「東京都北区個人情報保護条例の一部を改正する条例」だ。これは、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用に関する法律の改正に伴い、規定の整備を行うものだ。総務課長の内山義明氏は、改正内容に関します具体的なポイントを説明した。
続いて、第53号議案「特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例」についても同様の理由で提出され、改正の必要性が強調された。両議案は令和3年9月1日から施行される予定である。
最後に、第54号議案として「(仮称)北区立都の北学園新築給排水衛生設備工事請負契約」が提案された。この工事は、基本的な衛生設備の整備を目指すものであり、契約金額は4億5,760万円である。契約相手は、東京都台東区の株式会社ヤマト東京支店とされ、工事は今後3年度にわたって行われる見込みだ。契約管財課長の鈴木啓一氏は、入札の経過についても詳細に説明した。
全議案に対して、質疑応答の時間は設けられなかったが、特段の異議もなく、全てが所管委員会に付託される運びとなった。全員が賛同の下、円滑に進行したことが印象的である。
このように、今回の全員協議会では、区民の生活に直結する重要案件について前向きな議論が進められた。特に、個人情報保護に関する法改正は、今後の施策に大きな影響を及ぼすと考えられる。