令和二年七月十五日、東京都北区議会は臨時会を開催した。
本会議では、職員の特殊勤務手当に関する条例の改正案と一般会計補正予算について審議された。
まず、第47号議案では、新型コロナウイルス感染症による緊急業務に従事する職員への特殊勤務手当の新設が提案された。花川與惣太区長は「区民等の生命及び健康を保護するための重要な施策である」と述べ、議会の理解を求めた。
続いて、第48号議案の令和二年度東京都北区一般会計補正予算(第三号)についても説明が行われた。こちらは、国の第二次補正予算の成立を受けたもので、ひとり親世帯向けの特別給付金や、介護サービス事業所、障害福祉サービス事業所への特別給付金が盛り込まれている。
歳出は合計で六億四千八百五十四万円となり、特定財源として国庫支出金や都支出金が見込まれている。補正予算により、感染症対策を強化するための様々な事業が展開されることとなる。
この日の会議では、両議案共に委員会での審査を経て、原案通り可決され、その後、花川区長が挨拶を行った。「議会の皆様との協力のもと、区民が安心して生活できるよう全力を尽くす」と強調した。特に、自然災害に備えた対策も重要視されており、職員一丸となって取り組む姿勢が示された。
今後、新型コロナウイルスの流行を踏まえた新しい生活様式の中で、地域社会の安全と安心を確保するために、議会と行政の協力が求められる状況である。区は引き続き、区民の生活向上に向けた施策を推進していく方針である。