東京都北区議会の令和3年6月定例会が開催され、さまざまな重要事項について討議された。特に新型コロナウイルス感染症対策において、福田光一議員が中心となり、区民のワクチン接種状況や接種センターでの高齢者に対する風雨対策を質した。
福田議員は、西ケ原のワクチン接種センターで高齢者が雨に濡れている状況を目の当たりにしたことを述べ、屋根のあるテントなどの設置を要望した。区長の花川與惣太氏は、限られたスペースの中で工夫を凝らす必要があるとし、雨風対策に向けた具体的な措置について言及した。
また、オリンピック・パラリンピックへの対応についても議論が行われ、福田議員は感染症拡大のリスクを考慮し、開催の中止を求める考えを示した。区長は、選手団への感染対策の重要性を強調しつつ、開催が前提で進められている準備状況について説明し、慎重に対応を進める意向を示した。
さらに、区立小・中学校の観戦プログラムについても、コロナ禍における参加の懸念から、結論が求められた。福田議員は、感染リスクが高いため、観戦プログラムの中止を求めた。
また、親の経済的困窮による影響についても問題提起がされ、子どもたちへの支援策を強化する必要性が挙げられた。区長は、民間団体との連携による支援など、今後の具体的計画について答えた。
この日の議会では、悪質な客引き行為についても議論が行われた。こまざき美紀議員は、赤羽の繁華街での迷惑行為の防止策を求め、北区独自の条例を提案した。
最後に、区立小・中学校及び幼稚園への生理用品の無償配布や、コロナ禍での女性への支援策についても、重要な議題として取り上げられた。