令和4年9月定例会が東京都北区議会で開催され、各種議題が取り上げられた。
議事は、令和3年度各会計の歳入歳出決算認定に関する議案から始まり、特に、一般会計の歳入は1,723億円、支出は同額であり、監査委員の審査も経て適正な執行が確認されたと区長の花川與惣太氏が報告した。
さらに、一般会計以外にも国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療会計についても同様の流れで決算認定が進められた。今期より注目されたのは、急増する不登校児童及びそれに伴う教育支援の強化についてである。特に学校の中でのフリースクール設置の導入が提案され、これが実現すれば学校内の居場所が増えるとの期待が寄せられた。
日本全国で不登校が増加する中、議員は、教育の機会を逃すことなく支援を行うべきとし、専門家の意見にも配慮した対応を求めた。これに対し、教育振興部長の小野村弘幸氏は、校内フリースクール設置に関して他自治体の成功事例を研究し、北区でもより良い支援策を検討するとの意向を示した。
さらに、医療用ウィッグや胸部補正具等に関する助成について、福田光一議員からの質問があり、福祉部長の村野重成氏は、今後北区ヘルシータウン21の改定において、対応を検討する姿勢を見せた。特に、がん治療による外見変化に対する配慮が重要視されていることが分かる。
また、北区が推進する上中里つつじ荘における介護業務支援システムの導入も話題に挙がり、システム導入の必要性が認識されている。
最後に、健康増進やコミュニティの強化に向けて、北区は市民向けのイベントや地域のコミュニティ活動にも力を入れていく意向を示した。特にスポーツチームとの連携について、日テレの女子サッカーチームの協力を得ながら、地域活性化に向けた新たな施策が期待されている。