令和5年3月1日に開催された下野市議会第1回定例会第6日は、議案第1号から第28号までが議題とされ、質疑が行われた。
質疑では、特に「しもつけっ子応援プロジェクト」についての討論が目立った。石川信夫議員は、当プロジェクトが国の出産・子育て応援交付金と連携している点について、国の動向を待つ考えがあるか問うた。
健康福祉部長の福田充男氏は、子育て支援が重要な課題であるとし、国の政策に先立って市独自の事業を進める意向を示した。「妊娠届出時から子育て家庭を支援する」と強調した。
また、市長の坂村哲也氏は、「子育て世代に魅力的な街を提供したい」と述べ、施策の推進に自信を持つ様子を見せた。予算面でも、出産後のサポートを重視し、スピード感を持って進める意義を強調した。
一方、村尾光子議員は、障がい者福祉計画の策定や自治医大駅周辺の整備事業について質疑を行った。福田氏は、障がい児への切れ目のない支援を進めていると述べ、今後も教育との連携を強化する方針を示した。
加藤好雄議員は、個人情報保護に関する質疑を行い、個人情報の定義や管理に関して詳細に尋ねた。総務部長の手塚均氏は、申請者の視点から判断されることや、大量の個人情報取得時の公表義務について説明した。議論の結果、議案第1号から第28号の付託が決定された。
今後の議会は、3月16日に予定されており、審査結果報告および表決が行われる。議会では、市の施策に対する議員の意見が浮き彫りとなり、地域の福祉や子育て支援策への理解が深まる機会となった。