令和4年12月2日に開催された第4回下野市議会定例会で、議員からの一般質問が行われた。本議会では、主に学童保育室の増築、国分寺小学校の災害時の避難所機能、市内の歩道整備について議論された。
まず、学童保育室の増築について、鈴木一司議員が発信した。国分寺小学校の学童保育室が定員を超えているため、増築の必要性を訴えた。市長は、現時点ではスペースの確保が難しいとしながらも、利用者数の増加に伴い、対応策を検討する意向を示した。また、改修コストが高いと指摘し、周辺の空き家を活用することも考慮されているが、送迎用の駐車場の問題から実現には至らないとのことだ。
次に、災害時の避難場所としての国分寺小学校の機能に関する意見も交わされた。議員は、収容人数が不足していると指摘。市民生活部長は、国分寺小学校が第3次避難所に指定されており、既に周辺に他の避難所も指定されていると説明した。市は、将来的には学生数の推移に応じて見直しが必要であるとの見解を示した。
歩道の整備と景観に関しては、坂倉司議員がその重要性を訴えた。特に自治医大地区の歩道の老朽化が進んでおり、高齢者や障がい者などが跨ぐ際に困難が生じる。市長は、安全かつ快適に通行できる歩道整備を進める考えを明言した。この過程で、歩道の凸凹解消や管理体制の強化、植栽についてのメンテナンスの充実を図るとしており、具体的な対策としましてもバリアフリー化を推進する。
市は、歩道の全体的な改修を進めつつも、当面の間、雑草管理や植え込みの整備も維持することに留意しているとのことだ。特に、今後の急激な都市化を見据え、より多くの市民が快適に利用できるよう努める必要があるとの意見も述べられた。
全体的に、歩道の整備は市民の安全な移動を支える基盤であることが強調され、今後の施策に期待が寄せられる。