令和2年3月13日に下野市議会が開催され、重要な議題が議論された。議案第1号から第23号までの審議が行われ、すべて全会一致で承認された。特に、議案第1号においては、令和元年度一般会計補正予算が可決され、地域公共交通網形成計画の進捗状況が議員から質問された。総務常任委員会委員長の岡本鉄男氏は、「市民活動センター予定地での現地調査が行われ、進捗に関する細部まで質疑がなされた」と報告した。
議案第2号では、国民健康保険特別会計補正予算が可決され、特に質疑はなかった。次に、令和2年度一般会計補正予算についても詳細に報告され、特に教育現場におけるICT環境の整備が話題に上がった。この件については教育次長の坪山仁氏が詳しく説明し、「ICTを活用した学習能力向上が期待される」と述べた。
さらに、発議第1号では下野市かんぴょう条例の制定に関する施策が提案された。議会では地域におけるかんぴょう産業の振興が求められており、農業従事者の意見も反映された。農業者にとっての自家増殖権の問題も含め、議論が続いた。
また、発議第2号に関しては種苗法の改正に対する意見書が提出されたが、賛同意見と反対意見が交錯した。特に、大島昌弘議員が「充分な時間を持って議論を進めるべきだ」と強調したことに対して、他の議員も慎重な意見を相次いだ。
最後に下野市議会活性化特別委員会による中間報告が行われ、議会運営の改革や議員研修のあり方についての進捗が発表され、今後の市民参加型の取り組みが強調された。市長の広瀬寿雄氏は、「令和2年度の当初予算は健全財政を維持しつつ、事業を進めるためのものである」と述べた。