下野市では、最近策定された「とちぎグリーン農業推進方針」に基づいて、各市町が協力しあい、有機農業の普及と地域農業の発展を目指しています。これに関する議論が、市議会で活発に行われている。
議会では、福祉タクシー利用券制度についても取り上げられた。身体障害者手帳1級または2級を持つ市民には援助として利用券が交付されているが、利用実態調査によると年々利用率が減少している。
鈴木一司議員は、福祉タクシー利用券についての改善案を提示した。現在、月6枚の利用券が交付されているが、他自治体のように一回の乗車で複数枚使用可能な制度への見直しを求めた。市は、近隣自治体の実施状況を参考に、利用者の意見を踏まえて検討するとした。
視覚障がい者の日常生活用具についても質問がなされ、地域の合意形成についても重視されている。村尾光子議員は、自校方式の学校給食への地元産食材利用の推進を提案し、特に有機農業者への支援を強調した。市は今後、農業者のニーズを把握しつつ、地域全体の取り組みとして推進していく方針を示している。
このように、下野市では地域農業支援への取り組みを進めており、福祉タクシー利用券制度の見直しや視覚障がい者支援、さらには有機農業の普及を通じて、市民の安心した生活を育む計画が策定されている。引き続き、実効性のある政策を進めていく必要があると指摘されている。
最後に、村尾議員は、障がい者や有機農業に関してさらなるコミュニケーションの必要性を訴え、地域の合意形成を促進する意義を強調する姿勢を見せた。