令和3年8月25日、下野市議会臨時会が開かれ、重要な議案の審議が行われた。今回の臨時会では、特に新型コロナウイルス対策としての補正予算案とスクールバス運行に関する予算案が注目された。
まず初めに、承認第8号に関して説明が行われた。広瀬寿雄市長は、"新型コロナウイルス感染症に係るPCR検査キットの頒布に必要な経費を、令和3年度一般会計補正予算第4号として専決処分した"と述べた。この補正予算は770万円の追加を含み、財源は財政調整基金からの繰入金だ。市長は、無症状の感染者を早期に確認し、感染症の蔓延防止を目指す意図を強調した。
質疑応答では、坂村哲也議員が学校でのPCR検査配布について質問した。健康福祉部長の福田充男氏は、"希望者をもとに検査キットを配布し、迅速な検査を促進する用意がある"と回答。保護者への通知が期間内に適切に行われることを保証した。
さらに、村尾光子議員は、財源の選択について意見を述べた。彼女は、"新型コロナウイルス対応地方創生臨時交付金を活用すべきではないか"と指摘した。これに対し、総合政策部長は、"その交付金の入金は今後行われる見込みであり、その結果を受けて追加予算を組むことが可能だ"と答えた。
もう一つの重要な議案、第43号に関して、教育次長の近藤善昭氏がスクールバスの運行計画について説明した。新しい南河内小中学校の開校に向け、登下校や校外学習の送迎を目的としている。費用は150万2,000円の追加で、教育施設の利用も視野に入れていると述べた。
また、議論中の質問の一環として、バスの運行時の安全対策や、子供たちに対する教育の重要性についても意見交換がなされた。議長は適切な安全対策の実施を強く求めた。これらの議案は最終的に全員一致で承認された。
会議はこれにて閉会し、広瀬市長が"市民皆様には、引き続き新型コロナウイルス対策にご協力いただくことをお願い申し上げる"と締めくくった。議会は今後も、市民の健康を守るための活動を続ける意向を示し、臨時会を終了した。