令和5年第1回下野市議会定例会が開催された。
本会議では、会議録署名を行い、会期を3月16日までの24日間と定めた。続いて市長の施政方針演説が行われ、坂村哲也市長は地域の明るい話題や経済情勢について言及した。特に、第95回選抜高等学校野球大会に石橋高等学校が出場することが発表され、地域の活性化に寄与することが期待されている。市長は、このような明るいニュースを市民と一緒に祝い、パブリックビューイングを通じて応援することを表明した。
演説ではまた、昨年の国際情勢の変化や新型コロナウイルス感染症がもたらした影響についても触れ、耐え難い物価高騰が市民生活に与える影響を強調した。特に、経済活動が停滞する中での生活必需品の価格高騰は、地域の厳しい状況を反映しているという認識が示された。
一方で、コロナ禍での新たな学びや価値観の構築も指摘され、オンライン行政手続きの推進や新しい教育手法の導入が行われたことに言及した。会議終了後、市長は今後の施策として持続可能な行財政運営の実現を示し、特に子どもや若者への支援について強調した。
令和5年度の一般会計当初予算についても言及し、市長は、予算規模が263億5,000万円に達し、前年から1.1%の増加を見込むことを説明した。歳入見込みには、コロナ禍からの回復傾向を反映して増収が見込まれている。具体的には、市税が前年度比で2億7,730万円の増加、固定資産税も同様に増収を見込んでいる。
さらに、下野市の将来のためには子育て支援が必要とし、具体的な施策を推進する方針を示した。特に子育てに適した環境づくりや市民の幸福感向上が重要とし、SDGsの目標を意識した施策展開が必要であると述べた。これにより、下野市が住みたいまちとしての魅力を最大化する取り組みが進められることが期待される。
本日提出された議案の中には、同意人事案件や各会計の補正予算、条例の制改正及び新設情報が含まれ、全体として地域の発展向けた多様な取り組みが進むことが強調された。